農耕型商売と狩猟型商売の話を聞いて

店主のつぶやき

神奈川県中郡大磯町に結婚して引っ越ししてきて間もなく丸7年になる。
大磯町鴫立庵という歴史ある場所に魅了されて、場所をお借りしてお茶会を始めた。
その後コロナ禍でお茶会は中止したのだが、当時の管理会社様よりありがたいことに少人数でのお茶講座のご依頼をいただいた。
そこから毎月1回、ボチボチとお茶講座やお茶のワークショップを続けさせていただいて、6年目に突入した。

2026年4月から鴫立庵の運営が変わったことにより、固定の曜日が変更になったものの、毎月変わらずに通ってくださる方たちもいらして本当にありがたい限りだ。
この講座のおかげで、小学生対象だったり図書館だったり公の場でお話をさせていただく機会も増えた。

知識や経験が素晴らしい先生たちは数多おられる。
そんな中で私がお伝えできることは限られ、まだまだ足りないことは多い。
みなさん気軽に「先生」と呼んでくださるが、いまだに本当におこがましいと思っている。

通ってくださっている方たちは人生の先輩も多く、違う学びもあったりする。
参加してくださる皆様が個々に交流を深め、友達になってくださるのも嬉しい。

お茶を介して人と人との橋渡しがほんの少しでもできているならそれで本望だ。
お茶のおかげで温かい人たちに恵まれている。
本当にありがたい。感謝ばかりだ。

雨があがったので、紅茶の火入れをしている時に「農耕型の商売と狩猟型の商売」があるという動画を観た。
私も夫も完全に農耕型。
農業に関わっているのだから農耕型なのだと言えばそうなのだろうが、農業をやっていても狩猟型の商売をされている人もたくさんいらっしゃる。

本来はどちらも並行して行うべきなのだろう。
土を耕し、種を植えて育て、それを収穫して売る。

だが、収穫するまではたいがい時間がかかる。
我慢をし、待たねばならない。
早く収穫してお金にしなければ次の種や苗が買えない。
焦る。
そして、中途半端な策を取っては止めてしまう。←あぁ、書いていて胸に刺さる…

ニルマーネルと高野茶園はまさに今この状態にいて、我慢を強いられている。
正直苦しい。焦る。ストレスも溜まる…。

だが、撒いた種は着実に成長し、花を咲かせ、実をつける。
それを信じるしかないし、今できることをコツコツやるしか道はない。

お茶講座はまさに我々が種を撒いてきたものだ。
最初は人が集まらず苦労もしたし、毎月講座の内容を考えて準備する時間が割りに合わないことも多々あった。
でも、少しずつ少しずつ安定してきて、毎回楽しみに継続して参加してくださる方が増えた。
私もリラックスしてお話できることが増えたし、楽しい時間を過ごせてよかったと思えるようになってきた。

素晴らしい先生たちと比較して落ち込んだり、悩んだりする日もある。
でも、私達が撒いた種はゆっくりゆっくりとだけれど確実に大きくなっているのだ。

そう、信じる。
信じよう。
そして、支えてくださる皆様への感謝を忘れないようにしよう。

そう思えた一日。
今日はそれだけでもう花丸の一日。

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