「国宝」を(アマプラで)観た話

店主のつぶやき

数日前ネット広告がAmazonプライムで「国宝」をやると教えてくれた。
あの?
あの話題の??
こんなに早く?!
Amazonプライム会員で良かったー!

実は今もまだ他の方の感想とか何も見ていない。
評論家の方のご意見も拝見していない。
まっさらな状態で観たかったし、自分の心で素直に感じたいから。

ということで、大変凡人の素人だが、自分の感情を素直に記しておきたいと思う。

私の感想は
「芸に生きる(何かに熱中する)というのはこういうことだよな」
という一言に尽きる。

歌舞伎役者として生きていく間に様々な出会いがあり、浮き沈みがあり、人間ドラマが描かれるわけだが、喜久雄のただただ真っすぐな芸に対する愛を感じた。
歌舞伎については全くもって分からないし、良し悪しはさっぱりわからなかったが、吉沢亮さんの演技がすごいことだけはひしひしと伝わる。
(大河ドラマの渋沢栄一役も結構好きだったのだ)

女形の体の動きや顔の表情、指の先まですべて美しい。
そして芸にのめり込めばのめり込むほど喜久雄は歪んでいく。
横浜流星さんが演じる歌舞伎一家の御曹司俊介の血筋を欲する様も痺れる。
芸を極めたいという欲望に忠実に生きるからこそ、現実の歪みは激しくなっていく。

愛を失い、友を失い、芸さえも失いかけてそれでもしがみついて復活していく様は誰しもが心の中でエールを送ったのではないだろうか。
浮き沈みの人生を(ちっぽけな)自分の人生と重ね合わせてみたりもする。

生きるとは
芸とは
仕事とは
愛とは

色々なことを考えさせられつつも、物語に引き込まれ、最高の芸はどんな心持の人も魅了するのだと感じさせられて終わった。
生き別れた娘が最後に喜久雄に告げる言葉が胸に残った。
純粋で真っすぐなものは誰の心も打つのだ。
そして応援したくなるものだ。

映画を観たこと自体が久しぶりだったが、気持ちよく映画の世界に没頭した。

「映画って本当にいいものですね。さよならさよならさよなら」
とつい言いたくなるのは昭和な人間のサガである。

ちなみに一緒に観ていた夫は全く良さがわからないと言っていた。
まぁ、映画ってそういうもの。
それもまたたのしい。






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